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壁に耳あり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ここでいう壁に耳ありとは、都市伝説の一つ。

とある医大の解剖実習中。実習に飽きた医大生が献体をそぎ落とし、タイルの壁に付け「壁に耳あり」と言ってふざけた。その後この医大生は不謹慎であると退学処分になるという話。

話のバリエーションとしてこの医大生が今、高名な○○先生であるというパターンも存在する。同種の話に「両手に鼻(花)」、切開した胸に手を深く入れて「のどから手が出る」、駄洒落ではないが「骨でチャンバラ」などがある。この逸話は多くの大学で語り継がれており、養老孟司南伸坊の著書『解剖学個人授業』で触れているが、真偽の程は定かではない。

もちろんこれらの行動は一般論として死者の尊厳を冒す行為でもあることは言うまでもなく、解剖に自分を捧げた死者、ないし家族を捧げた遺族の意思を踏みにじる行為でもある。小説家の羅門祐人は昔医学生だったことがあり、解剖体験記の中でこのことを事前に教授に厳しく注意されたエピソードを紹介している。また、白菊会の中でも半ば真実として扱われ、会報や講演会で触れることもある。

ただし、多くの解剖実習では耳小骨を取り出すために耳介を切り落とすという過程があり、この話をもとにして実際に行った人間がいないともいえないため(処分のあるなしはともかくとして)、悪魔の証明であるといった側面も持っている。

なお、漫画金田一少年の事件簿』の「魔犬の森の殺人」の中で、登場人物の医学生がこの「壁に耳あり」を行うシーンがある。ko:벽에도 귀가 있다