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人面犬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

人面犬(じんめんけん)とは、都市伝説に登場する人間の顔を持ち言葉を喋るである。

目次

[編集] 概説

1989年から1990年にかけて、小学生中学生の間で雑誌テレビ等のマスメディアを介して、人面犬の噂は広まった。ただし、人間の顔を持つ犬の都市伝説や民間伝承そのものは、これ以前からも存在する。

また、人面の生物に関連する都市伝説として、他に(くだん)や人面魚がある。ヘイケガニなど、実際に人間の顔のような模様を持った生物もいる。伝説上の生物の中にも、人面獅子のマンティコア、ギリシア神話にあらわれる女面鳥身のハーピーヨハネ黙示録に登場する蝗(イナゴという名だが、馬のような体に人間の顔を持つとされる)などが存在し、人間の顔と動物の体という組み合わせの怪物のイメージは古くから存在した。メキシコ西部コリマ州などの遺跡からまさしく人間の面をつけた犬を象った中空な土製品(土偶というより象形土器に近い)が出土している。

人面犬の目撃例は、大別して以下の2種類に分かれる。

  • 深夜の高速道路で、走っている車に時速100キロメートルのスピードで追いすがり、追い抜かれた車は事故を起こす
  • 繁華街でゴミ箱を漁っており、不審に思った店員や通行人が声を掛けると、「ほっといてくれ」と言い返して立ち去る

他にも人間に「勝手だろ」「うるせえ」「なんだ、人間か」などの捨て台詞を言ったり<ref name="tsukimono">水木しげる 『水木しげるの憑物百怪』 小学館〈小学館文庫〉、2005年、12-15頁。</ref>、カップルを見ると「俺もやりてぇんだよ」と下品な言葉を吐いたり<ref name="zatsugaku">千葉幹夫 『妖怪お化け雑学事典』 講談社、1991年、324頁。</ref>、6メートル以上ジャンプするともいう<ref name="tsukimono"/><ref name="zatsugaku"/>。

[編集] 人面犬ブームの発祥

  • 1970年代に漫画『うしろの百太郎』や『SF/ボディ・スナッチャー』に人面の犬が登場。
  • ジャーナリスト石丸元章は、彼がポップティーン誌編集部と結託して、読者投稿にあった人面犬の話に創作を加えて誌上で広めたのが、人面犬ブームの発祥であると、クイック・ジャパン創刊準備号のレポートにおいて報告している。また、その流れを受けて、1990年に『THE 人面犬』というビデオ作品が製作されている。この作品には石丸元章も出演している。
  • 俳優的場浩司は、仲間との会話での野良犬をネタにした冗談が、知り合いのDJを通じた放送で全国に広まり、人面犬の噂になったのだと、ダウンタウンDXで主張している。
  • 爆笑問題田中裕二がラジオ番組爆笑問題カーボーイにて語ったところによると、同番組の放送作家YAS5000が昔組んでいたお笑いコンビの相方、ニシムラ君の実験が発端。白衣を着て放課後の小学生らに「研究所から人間の顔を持った犬が逃げたんだが、見なかったか?」と聞くのを繰り返したところ、1年後には人面犬の都市伝説が大流行していたという。元々、小学生の「塾」を介した「噂伝播」のネットワークの検証が目的であったらしい。

複数の説があることからもわかるように、「人面犬発祥説」自体がすでに都市伝説化している。

[編集] 江戸時代の人面犬

文化7年(1810年)6月8日に江戸の田戸町で、ある牝犬の産んだ子犬の1匹が人間そっくりの顔であったという。1人の興行師がこれを聞きつけ、さっそく人面犬の見世物として売り出したところ、押すな押すなの大人気となった。江戸時代の文人・石塚豊芥子の著書『街談文々集』にも、豊芥子がこの見世物を見に行ったことが述べられている<ref name="tsukimono"/>。

[編集] 人面犬が登場する作品

[編集] 脚注・出典

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク